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研究活動

存在形態

環境における放射性核種を測定し、濃度や存在量を明らかにすることは、放射性核種の挙動や影響を予測する上でとても重要です。しかし、同じ放射性核種であっても“どういう状態で存在(存在形態)しているか”によって、放射性核種の動きやその影響が異なります。そこで、環境放射能研究所では“存在形態”を広義の意味で捉え、環境中での動きが異なると考えられる放射性核種の化学形態の違い、結合している状態や物質等によって区別される存在形態別の濃度を明らかにし、環境における挙動を解明する研究や分離技術に関する研究を行っています。

存在形態1 存在形態2 存在形態3

 

活動記

2016年10月12日(水)水稲と土壌サンプリング(二本松市東和、福島市飯野)
二本松市東和地区と福島市飯野地区の農家の方のご協力を頂き、数地点の水稲圃場で、水稲とその圃場土壌を採取しました。本調査では、土壌中放射性セシウムを様々な化学溶液抽出法によって分け、稲に吸収されやすい部分(可給態画分)を明らかにします。得られた結果は、協力頂いた方へお知らせした後、学会等で発表する予定です。