令和5年7月31日  第2回IERセミナーを開催しました。<高田准教授、塚田教授>

日時2023年7月31日(月) 13:30~14:30
場所環境放射能研究所本棟6F大会議室/オンライン(Zoom)
発表者高田兵衛 准教授
塚田祥文 教授
(発表順)
演題Kinetic evaluation for 137Cs desorption from riverine particles in seawater and exploring a sorbent agent for reducing desorbed fraction(高田)
Variation of 137Cs activity concentration in flooded and pore water in paddy fields and its transference to rice(塚田)

環境放射能研究所(IER)では、所属研究者同士の交流、研究活動の推進を目的に、研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。

7月31日(月)に開催した令和5年度の第2回IERセミナーでは、高田兵衛准教授と塚田祥文教授が発表を行いました。オンライン聴講を含め研究者、大学院生ら25名が参加しました。

高田准教授は、河川懸濁粒子に吸着している137Csの海水中での溶け出す速さ(溶脱速度)を反応速度論に基づいて見積もった結果について発表しました。また、海水中で溶け出す割合を低減するための方法について検討した結果を発表しました。

塚田教授は、2018年から2022年の5年間に亘る水田調査の結果、水田土壌の間隙水中アンモニウム濃度の増加に伴い137Cs濃度も増加するが、同時にK濃度も増加することによって、イネへの137Cs吸収が抑制されていることを示したことを発表しました。

各発表後には、IER教授陣やアメリカから研修で来日していた大学生などから様々な質問やコメントが挙がりました。

高田准教授が発表している様子
塚田教授が発表している様子