第2回成果報告会

IERでは、一年に一度研究所全体の研究活動の成果を一般の方へ向けて発表している。
平成28年3月7日にコラッセふくしま多目的ホールにて初めて学外で開催した。参加者は204名で、終始満席、立ち見の方もあり、“放射能”や福島の研究機関が行う研究活動への関心の高さをうかがい知ることができた。また、会の最後には、一般の方からの意見や質問を受け付ける時間を設け、研究者が市民の声をじかに聞き、意見交換する良い機会となった。

da題名発表者
開会挨拶中井 勝己 福島大学長
所長挨拶難波 謙二 研究所長
湖沼調査用モジュール構造型小型水中ロボットの開発高橋 隆行
放射性物質を含む鉱物の局所構造解析
-放射性セシウムを含む黒雲母の場合-
高瀬 つぎ子
可搬型γ線スペクトロメータを用いた放射性核種のマッピングシステムの開発アラン・クレスウェル
福島起源の放射性セシウムの土壌
-水環境における挙動-
アレクセイ・コノプリョフ
福島における流域スケールおよびプロットスケールの土砂移動にともなうCs-137の流出脇山 義史
大規模洪水による放射性セシウムの再移動と海域への移行ヴァレンチン・ゴロゾフ
福島原発起源の放射性物質の陸域から水系による移行恩田 裕一(筑波大学)
川内村復興推進拠点における長崎大学の活動高村 昇(長崎大学)
放射線災害医学教育の新たな挑戦大津留 晶(福島県立医科大学)
東電福島第一原発事故により北太平洋に放出された放射性セシウムの長期挙動青山 道夫
福島沖沿岸生態系への放射性セシウムの拡散石丸 隆(東京海洋大学)
ウニの初期発生に及ぼす放射線の影響井出 博(広島大学)
放射性核種の生態系における環境動態調査事業
-分析、移行調査と線量評価-
青野 辰雄(放射線医学総合研究所)
阿武隈川における溶存態及び懸濁態微粒子放射性セシウム濃度のモニタリングについて難波 謙二
阿武隈川水系を中心とした福島県の淡水魚の放射性セシウム濃度和田 敏裕
津波被災および放射能汚染に伴う人間の移出が野生哺乳類群集に与える影響奥田 圭
野生生物の放射線量測定のための新しい手法についてトーマス・ヒントン
福島の森林における放射性セシウムについてヴァシル・ヨシェンコ
土壌生態系の微生物とセシウム移行におけるその役割オレナ・パレニューク
放射性核種の存在形態研究
-土壌および農業用水における137Csの存在形態とイネへの移行-
塚田 祥文
大環状物質を担持した固相抽出剤による水溶液中セシウムの選択的分離イスマイル・ラーマン
福島第一原発事故後の放射性核種の大気拡散モデリング
-事故後の主な研究成果とこれからの研究予定について-
平尾 茂一
福島県に沈着した原発事故由来の放射性核種の集水域から河川網への流出モデリングセルギー・キーバ
福島県の河川および貯水池の放射性核種の動態予測方と水浄化手法のモデルに基づく評価マーク・ジェレズニヤク
質疑応答塚田 祥文
閉会挨拶トーマス・ヒントン