令和3年9月4日、5日 環境放射能学セミナーin伝承館をオンライン開催しました。

月日

2021年9月4日(土)~5日(日)

場所

オンライン(Zoom)及び伝承館からの中継

昨年度に引き続き、環境放射能学セミナーin伝承館を開催しました。 このセミナーは、⼤学等の復興知を活⽤した福島イノベーション・コースト構想促進事業(「復興知」事業)の令和3年度長崎大学による採択事業である人材育成プログラムの一環として行われました。セミナーは環境放射能研究所(IER) と長崎大学との共催で開催され、5日のプログラムは長崎大学主催の「災害・被ばく医療科学セミナー」の一部としても配信されました。福島大学環境放射能学専攻の大学院生のほか、共生システム理工学類や福島高専、富山高専などより、延べ24名の学生が参加しました。

当初は福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館にて開催し、中間貯蔵施設や双葉駅周辺の見学も行う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、オンライン開催に変更しました。

セミナーではプログラムに沿って、IER教授陣が廃炉技術や原発事故による環境影響について2日間にわたり講義を行い、各講義後には参加者を交えた質疑応答や議論が交わされました。 また、高村昇伝承館館長(長崎大学教授、当研究所副所長)から伝承館の機能と取組が紹介され、バーチャルツアーでは津波で破壊された消防車と原発事故以前に設置されていた掲示物が紹介されました。プログラム終盤には、環境放射能学専攻博士前期課程の学生2名 が各自の研究発表を行い、参加した学生全員がセミナーから着想した意見を述べるなど、活発な意見交換を通じて福島第一原発の廃炉や周辺の環境回復に向けた課題を共有することができました。

今後、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き次第、学生たちが実際に浜通りの様子を体感し、さらに理解を深められる機会を設けたいと考えています。