海外から来日している研究者が帰還困難区域でのフィールド調査を行いました。

IERでは現在、SATREPSチョルノービリプロジェクトの一環として、野生動物への放射線影響を研究するウクライナ人研究者 オレナ・ブルドーさんを受け入れています。また、ブルドーさんと同じく野生動物を研究対象とするソロモン・アムノ氏(カナダ・サスカチュワン大学所属)も福島でのフィールド調査のため短期滞在しています。12月上旬に行われた帰還困難区域での調査の様子をお伝えします。

帰還困難区域でのフィールド調査
前日に仕掛けたネズミ捕獲のためのトラップの回収に向かいました。数匹のネズミが捕獲できたことを確認し、次の調査地に向かいます。

協力しながらトラップを回収中
調査地の空間線量率を確認
回収したトラップを持って

2ヶ所目の調査地では残念ながらネズミは捕獲できていませんでした。ここではさらに沢を流れる水の放射性物質濃度を確認するため採水を行いました。

沢の水を採取

3ヶ所目の調査地では新たにトラップを設置し、同時にネズミの生息環境の放射性セシウム分布状況を確認するため樹木のサンプリングも行いました。

スギの幹の一部を採取する作業
きれいに採取できたサンプル
設置場所を見失わないようピンクのリボンで印をつけながらトラップを設置

アムノさんは限られた滞在期間中に多くのデータを得るため、共同研究者である石庭寛子特任講師の協力のもと精力的にサンプリングを行なっていました。ブルドーさんは日本での研修が終盤に差し掛かるなか帰還困難区域を訪れ、チョルノービリとの違いなどを実感し興味深く感じているようでした。