第3回IERセミナーを開催しました<脇山准教授、ジェレズニヤク客員教授>(2026年9月28日)

日時2026年9月28日(月)13:30~15:00
場所環境放射能研究所本棟6F大会議室 / オンライン(Zoom)
発表者脇山義史准教授
マーク・ジェレズニヤク客員教授
(発表順)
演題Progress report of studies on “Rainstorm-induced fluvial 137Cs transport and impacts on coastal seawater”(脇山)
Forty years after Chornobyl, fifteen after Fukushima: Model development for decision support systems on off-site nuclear emergency management(ジェレズニヤク)
参加人数27名

環境放射能研究所(IER)では、所属研究者同士の交流、研究活動の推進を目的に、研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。

9月28日(月)に開催した令和8年度の第3回IERセミナーでは、脇山義史准教授とマーク・ジェレズニヤク客員教授が発表を行いました。オンライン聴講を含め、研究者や大学院生ら27名が参加しました。

脇山准教授は、標記の研究課題についての進捗報告を行いました。今回は、同課題の一環として2026年5月と6月に行った、請戸川水系の河川と河口付近の海浜での水試料採取と分析の結果に基いて、137Cs濃度やその変動について説明しました。

ジェレズニヤク客員教授は、流域・河川・沿岸域での放射性核種の拡散予測モデルについて、1991年から開発が続けられている意思決定支援システム(DSS)JRODOSと新システムHyMARISを対象に、これまでの経験を活用した近年の研究成果を紹介しました。HyMARISの開発は、シンガポール国立研究財団(NRF)の助成を受けたプロジェクトのもとで開始されます。このプロジェクトには福島大学環境放射能研究所(IER)がコンソーシアムの一員として参加しており、このコンソーシアムは、シンガポール国立大学、水系モデリング用ソフトウェア開発で世界をリードするオランダのDeltares、そして日本人とウクライナ人の専門家を擁する福島拠点のスタートアップ企業である日宇SVIT合同会社で構成されています。また、事故が想定された際の原子力発電所周辺での放射線被ばくによる過剰ながん死亡率をデータに基づいて推定する研究の成果についても簡単に紹介しました。この研究は、原子力緊急事態時の意思決定を支援するために、避難の判断基準となる参照レベルの設定に資するために、IERの研究者と海外の専門家が共同で進めています。

各発表後には、参加者からさまざまな質問やコメントが挙がりました。

脇山准教授が発表している様子
ジェレズニヤク客員教授が発表している様子
質疑応答の様子