IER特別セミナーを開催しました<トーマス・E・ジョンソン博士>(2026年6月12日、6月19日)
| 日時 | (1) 2026年6月12日(金)10:20~11:50 (2) 2026年6月19日(金)10:20~11:50 |
| 場所 | 環境放射能研究所本棟6F大会議室 / オンライン(Zoom) |
| 外部講師 | トーマス・E・ジョンソン博士(コロラド州立大学) |
| 演題 | (1) Case study: A review of the Hanford site contamination (2) A review of two USA reactor accidents |
| 参加人数 | (1) 33名(会場12名、オンライン21名) (2) 25名(会場12名、オンライン13名) |
環境放射能学専攻博士前期課程の一部授業では、著名な研究者を講師として招き、その授業を「特別セミナー」として学内外の関係者にも公開しています。
2週にわたり開催されたトーマス・E・ジョンソン博士による「原子力災害学」の講義には、環境放射能学専攻の博士前期・後期課程の学生やIER関係者など、延べ58名が参加しました。
6月12日の第1回講義では、米国ワシントン州にある「ハンフォードサイト」が紹介されました。この施設は、兵器級プルトニウムの製造を目的として1943年に設立され、1990年まで稼働していました。現在、1,650 km2に及ぶ広大な敷地には、多くの固体・液体放射性廃棄物が埋設されており、今なお大規模で多額の費用を要する環境修復活動が続けられています。また、敷地内の地下水が、隣接するコロンビア川へ汚染物質を運ぶ主要な経路になっているという課題も示されました。
続く6月19日の第2回講義では、米国で発生した2つの代表的な原子炉事故が取り上げられました。1961年1月3日にアイダホ州で起きた「定置型低出力原子炉(SL-1)事故」では、敷地が砂漠の辺境地であったため、事故後の汚染土壌の修復活動は行われませんでした。一方、1979年3月28日にペンシルベニア州で発生した「スリーマイル島(TMI)事故」では、長半減期放射性核種は、検出可能なレベルでは放出されなかったことが紹介されました。



