第2回IERセミナーを開催しました<グシエフ特任准教授、髙田教授>(2026年8月31日)

日時2026年8月31日(月)13:30~14:30
場所環境放射能研究所本棟6F大会議室 / オンライン(Zoom)
発表者マキシム・グシエフ特任准教授
髙田兵衛教授
(発表順)
演題The International Atomic Energy Agency (IAEA) environmental tritium measurements and tracer applications: Changes from 2019 to 2027(グシエフ)
Tritium in the northwestern North Pacific(髙田)
参加人数26名

環境放射能研究所(IER)では、所属研究者同士の交流、研究活動の推進を目的に、研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。

8月31日(月)に開催した令和8年度の第2回IERセミナーでは、マキシム・グシエフ特任准教授と髙田兵衛教授が発表を行いました。オンライン聴講を含め、研究者や大学院生ら26名が参加しました。

グシエフ特任准教授は、水中のトリチウム(³HHO)に関する10年間の研究、³HHOトレーサーの応用、および国際原子力機関(IAEA)との連携について発表しました。グシエフ特任准教授は2016年8月に、IAEA専門家/講師および日本のナショナルプロジェクトコーディネーター代理に任命されています。今回の発表では、IAEAが実施する国際および国内研修において、アジア太平洋地域全体の水循環トレーサーとして³HHOの役割が高まっていることを強調しました。2023年10月からは、IERがIAEAの全球降水同位体観測網(GNIP)に参画し、自然由来および人為起源³HHOの分析のため、毎月の降水試料を採取しています。グシエフ特任准教授は、³HHO対応のMIROC5-iso全球大気モデルを用いた福島第一原発事故後の³HHO移行時間モデリングについて説明するとともに、同位体対応の水文モデルにAIを応用する新たなIAEAプロジェクトについても紹介しました。さらに、2023年に開催された第16回IAEA同位体水文学シンポジウムにおいて、IAEAおよびニュージーランドの研究者とともに³HHOトレーサーに関する発表を行ったことに触れ、2027年開催予定の第17回IAEA同位体水文学シンポジウムに向けて、³HHOに関連する5つのテーマを紹介しました。

髙田教授は、「Tritium in the northwestern North Pacific」と題して発表を行いました。

各発表後には、参加者からさまざまな質問やコメントが挙がりました。

グシエフ特任准教授が発表している様子
髙田教授が発表している様子
質疑応答の様子