令和3年5月18日、5月25日 IER特別セミナー (オンライン)を開催しました。<トーマス・ジョンソン博士>

場所

オンライン (Zoom)

外部講師

トーマス・ジョンソン 博士、コロラド州立大学教授

環境放射能学専攻博士前期課程の一部講義では、著名な研究者を講師として招き、その講義を「特別セミナー」として学内の教員等にも公開しています。

◆講義1◆ 日時:2021年5月18日(火)午前10:20 – 11:50
タイトル:Overview of external radiation dose measurement
5月18日に開催されたトーマス・ジョンソン教授による「放射生態学」のオンライン講義には、環境放射能学専攻博士前期課程の学生3名とIERのメンバー数名が参加しました。
この講義でジョンソン教授は、ガンマ線やベータ線による外部被ばく線量の基礎的な計算方法を紹介しました。さらに、話題は点・線・面といった形状のガンマ線源からの線量を比ガンマ線放射定数に基づいて計算する方法から、線量計算ツールBiotaDC、VARSKINやJAEAの核データベース等のウェブサイトの紹介まで及び、大変貴重で有意義な話を聞くことができました。質疑応答では、土壌水分量の違い等、空間線量率に影響を与える環境要因について参加者と議論が交わされ、日本と米国コロラド州の空間線量率や線源の比較についても言及されました。

◆講義2◆ 日時:2021年5月25日(火)午前10:20 – 11:50
タイトル:Biological Effects of Radiation on Animals
続く5月25日のオンライン講義には、環境放射能学専攻の修士学生3名とIERのメンバー数名のほか、CSUからも2名が参加しました。
ジョンソン教授はまず、チェルノブイリで得られたものなど放射線の動物への影響に関するデータについて解説しました。そして、国際放射線防護委員会(ICRP)が公表している基準動植物(RAPs)や誘導考慮参考レベル(DCRL)など、環境の放射線防護に適用される基本的な概念について議論しました。最後に、生物相の線量測定法のさらなる改善と生態学的エンドポイント特定の必要性を強調して講義は締めくくられました。質疑応答では、自然淘汰の要因としての放射線、チェルノブイリの一部の動物種における個体数の減少と回復、各臓器の組織加重係数を加味した生物種への線量評価の改善などについて、参加者との間で議論が交わされました。