令和4年10月24日IER特別セミナー (オンライン)を開催しました。 <ヨシェンコ教授・ジョンソン博士>

日時

2022年10月24日(月)午前10:20 – 11:50

場所

環境放射能研究所 本棟6階 大会議室、オンライン(Zoom)

講師

ヴァシル・ヨシェンコ教授(IER)
トーマス・ジョンソン 博士、コロラド州立大学教授(外部講師)

タイトル

Radioecology: History and Today

環境放射能学専攻博士前期課程の一部授業では、著名な研究者を講師として招き、その授業を「特別セミナー」として学内の教員にも公開しています。

10月24日、ヴァシル・ヨシェンコ教授とゲストスピーカーのトーマス・ジョンソン教授が共同で「環境放射能学Ⅱ」の講義を行いIERの大学院生と研究者が参加しました。放射生態学の歴史と現状に関する講義で、オンラインストリーミングでも配信されました。二人の講師は、放射生態学の成り立ち、目標、他の科学との関係、今後の課題と展望などについて相互に補いながら説明しました。実例をもとに、線量評価で使われる基本的な単位を説明、対策は詳細なリスク分析に基づいて正当化される必要があることを示しました。質疑応答では、福島原発のトリチウムを含有するALPS処理水の海洋放出計画に関する問題、トレーサーとしての放射性核種の利用、放射生態学プロジェクトにおけるステークホルダーの関与、放射生態学と保健物理学の関連性などについて、参加者から積極的な質問が出ました。