第7回成果報告会

日時

令和3年3月18日(木) 10:00~16:30

場所

オンライン開催

プログラム

  • 10:00 – 12:00 ポスター発表
  • 13:00 – 16:30 シンポジウム「チェルノブイリから学ぶ福島の環境」

各発表・講演の要旨集を下記よりダウンロードいただけます

福島大学環境放射能研究所(IER)は、研究成果を一般の方々や専門家に報告し意見交換を行う場として、毎年3月に成果報告会を開催しています。第7回となる本会は、新型コロナウィルス感染症の感染拡大状況を考慮し、初めてのオンライン開催となりました。ポスター発表とシンポジウムの2部構成で実施され、延べ約150人の参加がありました。

オンラインで講演する難波所長

ポスター発表は、発表者によるショートトーク動画の配信およびポスター発表向けクラウドサービス上での発表資料の掲示により行われました。他の大学・機関に所属する研究者からの発表も含め、計45題の環境放射能に関する研究発表があり、オンライン上で多くの質疑応答がありました。

シンポジウムは、テーマを「チェルノブイリから学ぶ福島の環境」と題し、難波謙二教授(IER所長)、高村昇教授(同副所長/長崎大学)、アレクセイ コノプリョフ特任教授(同副所長)、ヴァシル ヨシェンコ教授(IER)、五十嵐康記特任助教(同)、高田兵衛特任准教授(同)が講演を行いました。

講演者による総合討論

2つの原発事故後の環境放射能動態や健康影響の比較、およびIERが実施しているウクライナとの共同研究「SATREPSチェルノブイリプロジェクト」の概要やこれまでの研究成果が発表された後、総合討論では、チェルノブイリの現在から示唆される福島の今後について講演者間で議論が交わされました。

全国各地および海外より、研究者、一般参加の多くの方々にご参加いただきありがとうございました。IERでは参加者の皆様よりお寄せいただいた貴重なご意見・ご感想を、今後の研究活動およびイベント開催に活かして参ります。

シンポジウム 「チェルノブイリから学ぶ福島の環境」プログラム

13:00-13:05開会挨拶三浦 浩喜
(福島大学 学長)
13:05-13:10概要説明難波 謙二
(福島大学環境放射能研究所 所長 / 福島大学共生システム理工学類 教授)
13:10-13:35チェルノブイリと福島との環境放射能分野の共同研究
13:35-14:00チェルノブイリ周辺地域における小児甲状腺がんの特徴、および福島との相違について高村 昇
(福島大学環境放射能研究所 副所長 / 長崎大学 教授)
14:00-14:35福島とチェルノブイリ:土と水の中の放射性セシウムの動き、似ていることと違うことアレクセイ コノプリョフ
(福島大学環境放射能研究所 副所長 / 特任教授)
14:35-14:45休憩
14:45-15:20チェルノブイリと福島の森林:放射性セシウムの循環移動ヴァシル ヨシェンコ
(福島大学環境放射能研究所 教授)
15:20-15:40チェルノブイリと福島における河川網を介した放射性物質の動態五十嵐 康記
(福島大学環境放射能研究所 特任助教)
15:40-16:00チェルノブイリと福島第一原発事故後の海洋環境中の放射性セシウム濃度の変遷高田 兵衛
(福島大学環境放射能研究所 特任准教授)
16:00-16:25総合討論ファシリテーター / 和田 敏裕
(福島大学環境放射能研究所 准教授)
16:25-16:30閉会挨拶アレクセイ コノプリョフ
(福島大学環境放射能研究所 副所長 / 特任教授)

第7回成果報告会へのたくさんのご参加ありがとうございました。