令和6年11月25日、第6回IERセミナーを開催しました <金指研究員、平尾准教授>

日時2024年11月25日(月)13:30~14:40
場所環境放射能研究所本棟6F大会議室/オンライン(Zoom)
発表者金指努 プロジェクト研究員
平尾茂一 准教授
(発表順)
演題森林から渓流への放射性セシウムの移行:落葉、水生昆虫およびその排泄物(微細有機物)の関係(金指)
福島における短期的な大気中トリチウム水蒸気の測定(平尾)
参加人数12名

環境放射能研究所(IER)では、所属研究者同士の交流、研究活動の推進を目的に、研究成果報告会「IERセミナー」を定期的に行っています。

11月25日(月)に開催した令和6年度の第6回IERセミナーでは、金指努プロジェクト研究員、平尾茂一准教授が発表を行いました。オンライン聴講を含め研究者、大学院生ら12名が参加しました。

金指研究員は、森林から渓流への生態系を通じた放射性セシウム汚染の移行について発表しました。渓流生態系は、森林から渓流に落下・堆積する落葉等の有機物を養分源にしているため、放射性Cs汚染も、落葉の影響を受けていると仮定しました。そこで、137Csを含む落葉を水生昆虫のカクツツトビケラ幼虫に食べさせ、幼虫とその排泄物の137Cs濃度を測定した結果を示しました。

平尾准教授は、新たに開発した可搬型で短時間観測が可能な大気水蒸気中トリチウムの捕集装置の概要を説明した後、実環境での試験結果について発表しました。

各発表後には、IER教授陣と院生から様々な質問やコメントが挙がりました。

金指研究員が発表している様子
平尾准教授が発表している様子
質疑応答の様子