「MITATE Lab. Post Fukushima Studies」が開所しました。

「MITATE Lab. Post Fukushima Studies」は、フランス国立科学研究センター(CNRS)が世界各地に展開する連携研究拠点(International Research Laboratory: IRL)の一つとして採択された研究事業です。日本とフランスを中心とする研究者が協働して、国際的かつ学際的な研究を進めることで、東日本大震災がもたらした結果とその複雑性を、人間と環境の両方の観点から探求することを目的としています。福島大学からも自然科学系のみならず人文社会系の研究者も参加します。この研究事業の進展により、福島の復興につながる重要な知見の発掘と地域・国際社会へのさらなる情報発信が期待されます。

令和7年6月23日(月)、MITATE Lab. Post Fukushima Studiesの開所にともない、各関係機関から代表団をお迎えし、福島大学環境放射能研究所(IER)本棟6階大会議室において、「国立大学法人福島大学とフランス国立科学研究センター(CNRS)およびフランス原子力・代替エネルギー庁(CEA)との学術交流協定調印式」を執り行いました。

はじめに三浦浩喜 福島大学長が挨拶し、続いてアントワーヌ・プティ CNRS理事長、難波謙二 IER所長、ニコラ・アルノー CNRS地球・宇宙科学部門長、ジル・ベルナール=ミシェル CEA基礎研究部門長代理(在日フランス大使館原子力参事官)、ディディエ・マルティ=ドシュ 在日フランス大使館科学技術参事官が式辞を述べました。最後にセシル・浅沼=ブリス MITATE Lab.所長(CNRS教授)、オリビエ・エブラール MITATE Lab.副所長(CEA研究員)が、MITATE Lab. Post Fukushima Studiesの事業および今後の展開について説明しました。全体の司会は、脇山義史 MITATE Lab.副所長(IER准教授)が務めました。


調印式(各機関代表者による署名後)
ジル・ベルナール=ミシェル CEA基礎研究部門長代理(在日フランス大使館原子力参事官)(左)
三浦浩喜 福島大学長(中央)、アントワーヌ・プティ CNRS理事長(右)

調印式(各機関の代表者と関係者による記念撮影)
前列左から、CEA、福島大学、CNRSの代表者
後列左から、ディディエ・マルティ=ドシュ 在日フランス大使館科学技術参事官、オリビエ・エブラール MITATE Lab.副所長(CEA研究員)、
脇山義史MITATE Lab.副所長(IER准教授)、難波謙二 IER所長、ニコラ・アルノー CNRS地球・宇宙科学部門長、
ソフィー・エロ CNRS地球・宇宙科学部門副部門長、セシル・浅沼=ブリス MITATE Lab.所長(CNRS教授)

調印式
式辞を述べる三浦学長(左)、難波所長(右)及び司会の脇山准教授(右奥)

調印式に先駆けて、6月21日(土)、6月22日(日)に関係者によるエクスカーションを福島県浜通りの被災地域で行い、福島の現状や研究課題についての情報共有を行いました。

6月23日(月)の調印式当日は、本学到着後、アントワーヌ・プティ CNRS理事長ほかフランス側の関係者が三浦学長を表敬訪問され、今後の連携協力について本学関係者と懇談した後、IERの施設を見学しました。調印式終了後は昼食会が開催され、松田幹 福島大学理事(研究・地域連携担当)の乾杯の発声の後、調印式出席者による情報交換が行われました。


現地エクスカーションの様子(於:福島県浜通りの被災地域)

学長表敬訪問(於:福島大学学長室)
学長からCNRS理事長へ福島大学公式マスコットキャラクターを贈呈(左)
出席者による記念撮影(右)

IER施設見学の様子
IER和田敏裕 教授(左)と髙田兵衛 教授(右)による説明

IER施設見学の様子
MITATE Lab.研究室前にてCNRS理事長とMITATE Lab.所長・副所長(左)
分析棟ゲルマニウム半導体検出器室(右)

昼食会の様子(於:IER 6階A601研修室)
乾杯の挨拶を行う松田理事(左)