令和7年6月27日  IER特別セミナーを開催しました。<トーマスE. ジョンソン教授>

日時2025年6月27日(金)10:20~11:50
場所環境放射能研究所本棟6F大会議室/オンライン(Zoom)
外部講師トーマスE. ジョンソン教授 コロラド州立大学(CSU)
演題A review of the Hanford Site Contamination and the Three Mile Island Accident
参加人数24名

環境放射能学専攻博士前期課程の一部授業では、著名な研究者を講師として招き、その授業を「特別セミナー」として学内で公開しています。

6月27日に開催されたトーマス・ジョンソン教授による「原子力災害学」のオンライン講義には、環境放射能学専攻の博士前期・後期課程の学生やIER教職員など24名が参加しました。

この講義でジョンソン教授は、ハンフォードサイトの運用の歴史や核汚染という負の遺産、さらに1979年3月29日に米国スリーマイル島(TMI)原子力発電所2号機で発生したTMI事故の重要なポイントについて発表しました。ワシントン州に位置するハンフォードサイトは、福島県の帰還困難区域の約4倍の面積があり、マンハッタン計画の実施および米国の核兵器開発の一環として指定されました。その結果、ハンフォードサイトには膨大な量の高レベル放射性廃棄物が残され、継続的な除染作業を必要とするとともに、土壌や地下水の環境修復において数多くの課題を引き起こしています。また、TMI事故については、自身の直接的な経験に基づき、事故原因や予防策、事故後の影響について概説しました。

質疑応答では、講演内容に大きな関心を示した参加者が、ジョンソン教授と活発な科学的議論を交わしました。特に、他の放射性核種と比べてトリチウムがより短時間で近隣のコロンビア川に移動したことに対するハンフォードサイトの地質の影響や、TMI事故における希ガスの放出とそこから得られた教訓について議論されました。最後に、ジョンソン教授は今回の機会に対する心からの感謝と、今後もIER特別セミナーにオンライン形式で参加したいという意欲を示しました。


セミナーのチラシ

参加者の様子

司会のグシエフ先生