2014.12.06 青山道夫教授が「三宅賞」を受賞しました。


  • 福島大学環境放射能研究所教授(任期付)である青山道夫博士が地球化学研究協会学術賞「三宅賞」を受賞し、授賞式と記念講演が行われました。

    賞牌は紀元前4世紀頃のギリシャ通貨をもとに杉浦吉雄、杉村行勇らによって作成されました。フクロウはギリシャの女神アテネのお使い鳥で、アテネは知識・芸術・工芸・戦術等を司る神ということです。

2014.12.03 開所式が行われました。

  • 環境放射能研究所分析棟は9月より稼働してきましたが、12月3日、外部の方を招待して開所式を行うことができました。
    On 3 December, An opening ceremony for the INSTITUTE OF ENVIRONMENTAL RADIOACTIVITY ANALYTICAL LABORATORY was held.
    左側から
    千葉悦子福島大学副学長
    中井勝己福島大学学長
    高橋隆行所長
    塚田祥文教授
  • テープカットの後、報道関係者・来賓等に施設内を案内する高瀬つぎ子特任准教授。
    Takase who Project Associate Professor guides inside a facility and building to Journalists and Guests after tape cutting.

2014.11.27 放射性物質90Srの迅速分析法が1Fにて運用開始

  • 福島大学を中心とする研究グループ(高貝慶隆准教授)が開発して実用化を進めていた「放射性物質であるストロンチウム90(90Sr)の分析装置」が、このたび大学発の技術として東京電力福島第一原子力発電所(1F)内の分析業務において実際に運用・活用されることになりました。
    なお本研究は、文部科学省が実施する「廃止措置等基盤研究・人材育成プログラム」の平成26年度対象事業です。

    集まった報道陣を前にシステムの詳細を説明する高貝准教授
    1Fで稼働する分析システムの概観
    システムの概要はこちら

2014.11.12 UNSCEARセミナーが開催されました。

  • 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR - United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation)主催・福島大学共催のワークショップ「東京電力福島第一原子力発電所事故の影響評価に必要な研究の課題」が福島大学で行われました。
    プログラム Program

    はじめに Opening remarks
    ●本ワークショップの目的 Aim of this workshop
    ●本ワークショップで期待される効果 Expected outcome of this workshop

    UNSCEARによる福島原発事故後の被ばくレベルと放射線影響の評価 UNSCEAR's assessment on the doses and effects of the Fukushima Daiichi accident
    ●評価の概要 Outline of the assessment
    ●公衆の被ばく線量およびヒト以外の生物に対する影響の評価 Doses to public and effects on non-human biota assessed by UNSCEAR
    ●健康への影響に関する報告 Health implications presented by UNSCEAR

    福島第一原発事故後の放射線量と放射線影響の評価に向けた福島大学の取り組み Ongoing activities in Fukushima University on the assessment of the doses and effects of the Fukushima Daiichi accident
    ●福島大学環境放射能研究所における原発事故関連の研究活動について Research activities related to the Fukushima Daiichi accident at IER
    ●事故後の環境をめぐる問題の社会的または心理学的側面 Social and psychological aspects of the environmental issues after the accident

2014.09.16 環境放射能研究所のメンバーがスペインの国際会議に出席しました。

  • 9月7-12日までバルセロナで開催された国際会議"Radioecology & Environmental Radioacrivity"に環境放射能研究所のメンバーが出席しました。写真左から、名前と題目

    Project Prof. Mark Zheleznyak "COMPARATIVE MODELING ANALYSES OF CESIUM-137 FATE IN THE RIVERS IMPACTED BY CHERNOBYL AND FUKUSHIMA ACCIDENTS"
    "INTEGRATION INTO JRODOS THE MODELS OF RADIONUCLIDE TRANSPORT IN RIVERS, RESERVOIRS AND COASTAL WATERS TO SUPPORT THE EMERGENCY RESPONSE IN EARLY ACCIDENTAL STAGES"

    Project Prof. Aleksei Konoplev "MOBILITY AND BIOAVAILABILITY OF RADIOCESIUM OF ACCIDENTAL ORIGIN: LOOKING AT FUKUSHIMA FROM CHERNOBYL PERSPECTIVE"

    Prof. 青山道夫 "SUBDUCTION OF FUKUSHIMA ACCIDENT DERIVED RADIOCAESIUM IN THE PACIFIC OCEAN"

    Prof. 塚田祥文 "PHYSICOCHEMICAL FRACTIONATION OF 137CS FROM TEPCO FUKUSHIMA DAIICHI NUCLEAR PLANT IN IRRIGATION WATER"

    Project Assistant Prof. Olena Pareniuk "CHANGES IN 137CS BIOAVAILABILITY UNDER THE INFLUENCE OF SOIL MICROFLORA"

    Project Prof. Sergii Kivva(poster) "DISTRIBUTED MODELS OF RADIONUCLIDE TRANSPORT ON WATERSHEDS:DEVELOPMENT AND IMPLEMENTATION FOR THE CHERNOBYL AND FUKUSHIMA CATCHMENTS"

2014.09.11 環境放射能研究所主催のセミナーが開催されました。

  • コロラド州立大学博士課程の学生であるPhD.Student Jenelle Parson。今年6月より福島大学理工学類研究員として在籍している。
    このセミナーでは、野生動物の内部被ばく推定のための、動物の立体映像を元にした被ばくシミュレーションモデルについて講演した。

2014.07.08 コロラド州立大学の皆様が来所されました。

  • 福島大学とコロラド州立大学とは大学間交流協定を締結しており、コロラド州立大学獣医生体科学部の研究者らの間で交流を深めてきた。今回の来日では、放射線による生態系への影響などの研究成果を発表し、意見交換を行いました。

  • 講演する奥田圭特任助教とOlena Parenuik特任助教。奥田圭特任助教は「事故後の哺乳動物の研究活動」について、Olena Parenuik特任助教は「土壌環境および土壌微生物のCsによる影響」について講演した。
  • 後半は、コロラド州立大学の研究者がご自身の研究について講演を行いました。

2014.05.26 福島県議会企画環境委員会が来所されました。

  • 福島県議会企画環境委員会の方々が環境放射能研究所視察のため来所されました。
    立原龍一委員長の挨拶の後、環境放射能研究所は、難波謙二副所長から当研究所の概要・研究活動内容の説明を行い、塚田祥文教授、青山道夫教授から自身の専門分野についての研究結果報告を行いました。

  • 後半に質疑応答及び意見交換の時間が設けられました。福島県議会企画環境委員会から多くの質問・意見がだされ、深い議論が行われました。

    環境放射能研究所は多くの研究機関と連携して研究活動を行っており、福島県とも連携しています。今回の視察で協力体制が強化されました。

2014.05.22 環境放射能研究所主催の講演会が行われました。

  • アジア大気汚染センター(ACAP)の猪股弥生大気圏研究部主任研究員による学術講演会が行われました。

    海洋上の航空機サーベイによるガンマ線線量率解析について、海洋表層の放射性核種の分布、特に緊急時における調査に有効であること等、講演されました。
  • 猪股弥生アジア大気汚染センター大気圏研究部主任研究員(Asia Center for Air Pollution Research)
    津旨大輔電力中央研究所主任研究員(Central Research Institute of Electric Power Industry)
    鳥居建男日本原子力研究開発機構研究主席(Japan Atomic Energy Agency)

2014.05.09 Prof. Sergii Kivvaの講演が行われました。

  • Prof. Sergii Kivvaは3ヶ月間ほど福島大学環境放射能研究所の特任教授として福島県内で調査研究活動を行ってきました。
    今回の学術講演会では、チェルノブイリ原子力発電所4号機の周囲における環境アセスメント研究成果と、福島県湾岸部のダムにおけるセシウム137の移行モデルについて講演しました。

2014.05.08 LSCEのメンバーが一週間のフィールドワークを行います。

  • Prof. Olivier Evrard他、Le Laboratoire des Sciences du Climat et de l'Environnement (LSCE)のメンバーが、環境放射能研究所で、これからのフィールドワークの打ち合わせを行いました。

2014.04.24 Prof. Valentine Golosovの講演が行われました。

  • Prof. Valentine Golosovは2ヶ月間ほど福島大学環境放射能研究所の特任教授として福島県内で調査研究活動を行ってきました。
    今回、1986年におきたチェルノブイリ原子力発電所事故によって放射性物質が降下した汚染地域「プラフスク」における研究結果をふまえ、福島での活動研究について講演しました。

2014.04.22 Olena Pareniuk特任助教が着任しました。

  • ウクライナからOlena Pareniuk特任助教が着任しました。環境放射能研究所では土壌微生物群への放射能汚染の影響や、放射性物質の移行に土壌細菌がどのように影響を与えるか等について研究します。

2014.04.10 IUPのDr. Daniela Pittauerovaの講演が行われました。

  • ブレーメン大学のIUP(Institut für Umweltphysik 英:Institute of Environmental Physics)のDr. Daniela Pittauerovaの講演が福島大学にて行われました。
    前半は、なぜブレーメン大学で環境放射能測定が行われるようになったのかという経緯の説明がありました。ドクターはドイツの環境放射能監視システムの研究と、それを大学で講義しているそうです。
    後半は、インドネシア沖で採取した沈殿物の210Pb(鉛)、241Am(アメリシウム)、137Csをガンマ分光測定法で測定した年代順配列モデルが提示され、解説が行われました。

2014.03.24 広島大学の皆様が来所されました。

  • 広島大学の皆様が来所されました。小栗恵美子特任助教は環境放射能研究所の連携研究員であります。
  • 環境放射能研究所のVasyl Ioshchenko特任教授と、森林における放射性物質の挙動について意見交換が行われました。出口博則広島大学院特任教授はコケ研究の第一人者であり、蘚苔類が環境放射能から受ける影響についても話題になりました。

2014.03.20 IAEAのDr. Sandor Tarjanの講演が行われました。

  • γ線スペクトロメトリーは、近年、装置のスペック改善や、様々な解析ソフトでの容易な操作の実現化により幅広く普及しています。しかし、その手軽さゆえに十分な知識や注意がないまま試料測定が行われ、その値が独り歩きしてる場合も少なくありません。特に昨今の原発事故の影響により、これまで一般に扱われなかったような環境試料の測定や多機関での相互比較が必要な場合は細心の注意が必要になります。
    今回IAEAのPT担当者Sandor Tarjan氏を日本に招聘し、福島大学にて技能試験の結果報告および技術指導のための会合を開催しました。
    IAEA陸域環境研究所、サイバースドルフ研究所、国際原子力機関(IAEA)で活動している科学者です。
  • 「正確な測定値を求めるには、適切なパラメータ設定だけでなく、計算式の整合性、追跡調査、複数の結果の突合などが必要です。また、測定値には+,−が生じます」と説明するSandor Tarjan氏。
  • Ernest Rutherford 後半はγ線の講義です。発見の歴史からはじまり、発生の原理、扱う上で知っておくべき特性などについて説明がありました。
    Ernest Rutherford:At Cambridge, Rutherford started to work with J. J. Thomson on the conductive effects of X-rays on gases, work which led to the discovery of the electron which Thomson presented to the world in 1897. Hearing of Becquerel's experience with uranium, Rutherford started to explore its radioactivity, discovering two types that differed from X-rays in their penetrating power. Continuing his research in Canada, he coined the terms alpha ray and beta ray in 1899 to describe the two distinct types of radiation. He then discovered that thorium gave off a gas which produced an emanation which was itself radioactive and would coat other substances. He found that a sample of this radioactive material of any size invariably took the same amount of time for half the sample to decay -- its "half-life" (11½ minutes in this case).[*]

2014.03.11 環境放射能研究所主催のセミナーが行われました。

  • 福島大学研究実験棟にて「福島と海」題してセミナーが行われました。海洋において放射性物質がどのように広がっているのか、また今後どのような状態になると予測されるのかについて講演がありました。最初は日本海洋学会長の植松光夫東京大学教授の講演が行われました。
  • つづいてウッズホール海洋研究所のKen Buesseler氏の講演が行われました。

2014.03.09 国立環境研究所「災害環境研究」報告交流会

  • 国立環境研究所が開催した報告交流会にて、高橋隆行(国立大学法人福島大学環境放射能研究所長)がパネリストとして参加しました。
    この報告交流会は、福島県が現在整備を進めている福島県環境創造センター内に国立環境研究所福島支部を平成28年度に開設するための本格的な準備を開始したことに伴い、福島の復興・再生に向けた様々な調査研究活動を、一層現地に根ざした調査研究活動に重点を置くため、今後の研究の方向性について市民や専門家の方々と意見交換を行うものです。

2014.03.01 Valentine Golosov特任教授が着任しました。

  • 河川地形学が専門の科学者です。地上に落ちた放射性物質が土壌侵食によってどのように移行するかを研究しています。農業地帯での放射性物質移行研究などで世界的に高い評価を得られています。また多くの国で開かれる国際会議やシンポジウムのオーガナイザーでもあります。
  • 福島に到着して部屋へ案内した後の写真。メンバーとの最初の夕食はこの定食屋というのが定番となりました。

2014.02.27 メトロポリタン州立大学のMichael Ketterer教授が来所されました。

  • "Forensic Studies of Uranium Deposition near US Nuclear Facilities"(米国における核施設近辺のウラン堆積の法医学研究)というタイトルで講演を行いました。
  • 写真奥のテーブルに博士研究員の楊国勝氏、博士課程大学院生のWenting Bu氏、放射線医学総合研究所放射線防護研究センターの鄭建博士。手前のテーブルが環境放射能研究所のメンバーです。

2014.02.14 Mark Zheleznyak特任教授の学術講演会が行われました。

  • Mark Zheleznyak特任教授は3ヶ月間、環境放射能研究所において福島県内の河川・湖沼を対象に研究を続けてきました。いったん帰国されますので、チェルノブイリ原子力発電所事故の経験に福島で収集した情報を加え、今後の福島での環境放射能対策や、必要な研究・モニタリングについて講演しました。
  • 講演後、質疑応答に対応するMark Zheleznyak特任教授。また環境放射能研究所へ戻る日をお待ちしております。

2014.02.12 Sergii Kivva特任教授が着任しました。

  • ウクライナからSergii Kivva特任教授着任しました。30年以上環境汚染のモデリングを行い、特に水圏の放射性核種の挙動を研究してきた科学者です。

2014.02.03 青山道夫教授、Vasyl Yoschenko特任教授が着任しました。

  • Vasyl Yoschenko特任教授はウクライナから来日しました。環境中の放射性核種の挙動や、放射線の生態系への影響を予測するための線量測定モデリングの第一人者です。
    青山道夫教授は原発事故以前から核実験で生じた海洋中の137Csをトレーサーしてきた海洋環境のスペシャリストです。
  • ボリュームがありやわらかいと評判のトンカツ屋にて、研究所メンバーと夕食です。

2014.02.03 ウクライナ大使館外交官が来所されました。

  • ウクライナ大使館からYurii Kushnar'ov一等書記官が来所されました。福島・チェルノブイリ協力・広報担当の方です。去年、環境放射能研究所がウクライナを訪問した際にご尽力を頂きました。今回、福島との協力関係をさらに深めるべく環境放射能研究所にて会議が行われました。

2014.01.17 長崎大学の皆様が来所されました。

  • 長崎大学から

    山下俊一理事(国際・附属研究)副学長(福島復興)
    光武範吏准教授(原爆後障害医療研究所)
    荻 朋男准教授(長崎大学大学院・附属原爆後障害医療研究施設・長崎大学がん・ゲノム不安定性研究拠点)

    が来所されました。
  • 連携研究機関である長崎大学と福島大学 環境放射能研究所が、更に連携研究を強化するため会議が行われました。互いが所有する資産・資源(人的・物的含めて)を効率よく活用し、研究活動を円滑に推進していくことで合意しました。
    また、今後増え続けていく試料や蓄積されてきた資料をどのように保管・管理していくか具体的な計画が示されました。
  • 外国人研究者と名刺交換をする山下博士。

2014.01.08 Beata Varga特任教授が着任しました。

  • ハンガリーからBeata Varga特任教授が来日しました。IAEA国際原子力機関での標準資料分析経験が豊富な科学者です。
    長旅でお疲れだと思いますが、手続書類と雑務をこなし一日終了。研究所メンバーで夕食となりました。
  • 事務手続き説明を受ける教授。環境放射能研究所での研究活動よろしくお願いします。