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高瀬つぎ子Tsugiko Takase
特任准教授

[所 属]環境放射能研究所 放射線形態学部門 放射能分析標準学

プロフィール

学習院大学大学院自然科学研究科終了 理学博士 有機結晶の光物性で学位取得。現在は、主に土壌中の放射性セシウムの吸着機構について研究を行っています。

研究テーマ

・放射性セシウムを含む粘土鉱物の局所構造解析
・有機金属錯体の構造異性体と電子遷移との関係
・γ線を含む光計測技術

分 野

物理化学、構造化学、有機金属錯体の光化学

キーワード

放射性セシウム ルテニウム錯体 X線構造解析

研究概要

2006年に福島大学に着任以降、新規有機金属錯体を対象として、X線構造解析の結果に基づいた高精度の量子化学的計算(TD-DFT法)を用いて、有機金属錯体の電子遷移のシミュレーションを行ってきました。その結果と分光化学的測定結果と組み合わせることにより、金属錯体の配位子が光化学的性質におよぼす影響を検討し、色素増感太陽電池に利用可能な新規の有機金属錯体の探索を行ってきました。震災以降は、土壌中での放射性セシウムの吸着機構に注目し、電子顕微鏡のよる局所構造解析の手法を用いて、粘土鉱物中での放射性セシウムの存在形態に関す研究を構造化学的観点から行っています。

ひとこと

福島原発事故によって、福島県東部地域は、放射性セシウムによる環境汚染の影響を受けました。福島県の農林水産業の復興を考える時、『現在、森林土壌中などに保持されている放射性セシウムが、どのような移行過程をたどるのか?』を明らかにすることは、重要な課題です。この課題の基礎となる【放射性セシウムの土壌中での物性】を物理化学的実験手法を用いて研究していきたいと考えております。

好きなもの・趣味

チョコレート,電車に乗ること,読書

略 歴

1981年学習院大学理学部卒業
1983年学習院大学自然科学研究科博士前期課程修了
1986年学習院大学自然科学研究科博士後期課程修了(理学博士)
1986年オリンパス光学工業(株)技術開発本部 研究員
1997年福島県ハイテクプラザ 特別研究員
2006年福島大学共生システム理工学類 研究員
2014年福島大学環境放射能研究所 特任准教授

受賞歴

1991年機械振興協会賞『光学顕微鏡と完全一体化した走査型トンネル顕微鏡の開発』