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IER活動記

IER活動記

平成29年11月4日 日本生態学会東北地区会公開シンポジウムを開催。

平成29年11月4日 福島大学で、日本生態学会東北地区会公開シンポジウム「原発事故が福島の野生生物にもたらしたこと-その回復過程と今後の課題-」が、日本生態学会東北地区会の主催、環境放射能研究所の共催で開催されました。
理工学類所属で本研究所兼務教員の兼子伸吾准教授および福島大学修士1年生の藤間理央さんが「福島第一原子力発電所事故後に生じたブタからニホンイノシシ個体群への遺伝子流入」、本研究所からは石庭寛子特任助教が「放射線がアカネズミにもたらす影響~細胞レベルの評価から生態レベルへ~」、和田敏裕准教授が「原発事故に伴う魚類の放射能汚染:海水魚と淡水魚の比較」というタイトルで発表を行いました。
三連休中日の土曜日でしたが、学生を中心に約50名が参加し、講演を熱心に聞き入っていました。
シンポジウム後のコメントカードも返答率が高く、勉強になったとのコメントもあり、福島の現状を知るうえで有意義なシンポジウムとなりました。

平成29年10月19日 会津学鳳中学校1年生が訪れました。

福島県立会津学鳳中学校1年生45名が来所しました。スーパーサイエンスハイスクール事業の一環で訪れ、福島県内や国外で実施している本研究所の研究活動の紹介と施設の見学を行いました。中学1年生にとっては少し難しい言葉もありましたが、真剣に聴いて学ぶ姿が印象的でした。質疑応答では、被ばくによる野生動物への影響など、積極的に質問も寄せていただきました。本研究所では、地域の学生に向けての研究紹介も行ってまいります。

平成29年10月5日 復興庁事務次官が研究所の取り組みを視察

平成29年10月5日、関復興庁事務次官に本研究所をご視察いただきました。設立当初より取り組んでいる福島県の避難区域での研究調査や本年度より開始したチェルノブイリでの国際的課題に関する国際共同研究、さらに今後の計画を中心に紹介しました。事務次官からは、引き続き研究成果を地域に還元し、住民のみなさんの安心と復興につなげてほしいと期待の言葉をいただきました。

平成29年9月25日 IERセミナー 2017年9月

日 時 9月25日(月)13:30-15:30
発表者 Thomas Hinton/トーマス ヒントン教授
演 題 On the Evolution of Radioecology....and Why We Lost Ecology Along the Way
参加人数 20人(うち1名ネット会議参加、3名創造センター)

夏休みを挟んで1か月ぶりのIERセミナーには、福島県環境創造センターから3人の参加者も加わり、20名での開催となりました。本研究所で主に取り組んでいる放射生態学の変遷について、学問を取り巻く社会的背景の歴史的推移、生態学の視点との比較などによって非専門家にとっても分かりやすく興味深い発表が行われました。本研究所らしく、各国の学術分野の事情について意見が交わされ、これからの研究について熱のこもった議論が行われました。

平成29年9月18日 韓国で開催された国際会議(APSORC17)で青山道夫特任教授が招待講演を行いました。

開催日 平成29年9月17日~22日
場所 韓国・済州島
会議 The 6th Asia-Pacific Symposium on Radiochemistry (APSORC17)
講演タイトル "Long term behavior of TEPCO Fukushima NPP1 accident radiocaesium in the coastal region of Japan and the North Pacific Ocean, past and present: A review"

主催者の依頼により、福島原子力発電所事故により海洋環境に放出された放射性セシウムの海洋での挙動について、事故直後から現在まで、沿岸から太平洋全域を概観し、講演をおこなった。講演の概要はこちらを参照

平成29年9月13日 飯舘中学校3年生に模擬授業を行いました。

飯舘村立飯舘中学校第3学年33名が福島大学の見学に訪れました。環境放射能研究所では石庭特任助教が「環境放射能とはなにか、研究が進むとなにが解ってくるのか」と題し、模擬授業を行いました。分析エリアでは、電子顕微鏡で土壌粒子の画像を見ながら、ひとつの砂粒でも幾つもの層になっていることや、層の性質の違いによる放射性セシウムを吸着する強さが違うことなどを学びました。

平成29年8月23日 福島高校のサイエンスダイアログで授業を行いました。

平成29年8月23日、福島県立福島高等学校3年生約40名へ向けて、イスマイル・ラハマン准教授が授業を行いました。これは、スーパーサイエンスハイスクールの指定を受けている福島高校の取り組みの一つで、英語で最新の科学について外国籍の研究者から授業を受けるサイエンス・ダイアログというプログラムです。すべて英語での授業でしたが、授業中や授業後も、高校生から積極的に質問が寄せられ、専門的な内容もよく理解されていました。これからも、こうした若い世代へ研究について伝える活動にも取り組んでまいります。

平成29年8月6日 オープンキャンパス2017で模擬講義と研究紹介を行いました。

平成29年8月6日(日)オープンキャンパス2017で模擬講義と研究紹介を行いました
模擬講義では、塚田教授が「壌・水・作物のどこに放射性セシウムはあるの?」、脇山講師が「と土砂と放射性セシウムの動き」と題し、授業を行いました。

研究紹介では、高瀬特任准教授と石庭特任助教が、実際に機器を用いての観察や測定、パネルを使っての説明を行いました。

研究内容を説明する高瀬特任准教授(左)
実体顕微鏡で観察を指導する石庭特任助教(中央)
電気誘導装置 DNAやタンパク質を分離する
イノシシの筋肉とDNA
ピペット 最小で0.2μL吸入できる
アカネズミの頭骨 歯から年齢を推測する

平成29年7月29日 アクアマリンふくしまにて第4回環境放射能研究所研究活動懇談会を開催しました。

平成29年7月29日、環境放射能研究所研究活動懇談会をアクアマリンふくしまにて開催しました。
第4回となる今回はサブタイトル「海域の放射能汚染:これまでとこれから ~福島県の漁業復興に向けて~」とし、本研究所からだけでなく、震災後に研究に取り組んでいる、福島県内水面水産試験場、東京海洋大学、中央水産研究所、ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)より、それぞれの専門分野におけるふくしまの海について報告、発表を行いました。
研究者報告の後は発表者と会場との意見交換を行い、発表内容に関する疑問や今後、知りたい調査内容についてのコメントなど、活発な議論が交わされました。
これからも、この会を各地で開催いたしますので、お近くにお越しの際は、お立ち寄りください。

平成29年7月26日 田野瀬太道文部科学大臣政務官・内閣府大臣政務官・復興大臣政務官がSATREPSプロジェクトを視察。

平成29年7月26日、田野瀬太道文部科学大臣政務官・内閣府大臣政務官・復興大臣政務官に、本研究所がウクライナで取り組んでいるSATREPSプロジェクトをご視察いただきました。チェルノブイリ原発事故30年以上の経過後も、課題が収束しない現地において、立入禁止区域内にある原発冷却水供給源であったクーリングポンド、10km圏内の森であるレッドフォレストの現状と福島との比較も含め、研究プロジェクトの意義について説明を行いました。

レッドフォレスト近くの高線量地区にて 左:田野瀬政務官、右:五十嵐研究員

平成29年7月24日 IERセミナー 2017年7月

日 時 7月24日(月)13:30-15:30
発表者 青山道夫特任教授
演 題 Fukushima radionuclides in the marine environment from coastal region of Japan to the Pacific Ocean through the end of 2016 and IAEA CRP K41017
参加人数 12人。学生(コロラド州立大学、ポーツマス大学)参加

今年度2回目のIERセミナーには夏季期間、福島に滞在して研究活動を行っているコロラド州立大学、ポーツマス大学からの学生も多く参加しました。そのため、2011年3月の福島での原子力事故について、またそれ以前からの海洋環境における放射性物質の長期的な挙動の学術的研究の歴史概要にも触れ、青山先生の最新の研究成果についての発表が行われました。海外からの出席者にとっても、興味深い地球規模の研究について、質問が多く上げられました。

平成29年7月19日 海外の大学院生による研究成果発表を行いました。

5月から約2か月、イギリスとアメリカの3大学(ポーツマス大学、ジョージア大学、コロラド州立大学)から8名の大学院生が来日し、環境放射能研究所で研究活動を行っています。それぞれの研究テーマに沿って研究指導を行った本研究所の研究者が見守る中、多岐に渡る環境放射能研究の成果発表会を行いました。彼らの研究生活をボランティアで支えてくれた福島大学の学部生も駆けつけ、約30名が参加しました。

平成29年7月7日 ICRP、IAEA、福島県立医科大学と研究交流を行いました。

ICRP(国際放射線防護委員会)から13名、IAEA(国際原子力機関)から2名と福島県立医科大学から3名が来所され、研究交流会を行いました。難波所長より本研究所の概要および研究活動紹介の後、福島県内の水環境おける放射性セシウムの動態について脇山講師、大気における放射性核種動態について平尾講師、環境中の放射性物質の分布と挙動解明のための存在形態分析についてラハマン准教授が発表を行い、最後にゼレズニャク教授より進行中の福島とチェルノブイリの共同研究について報告をしました。多くの質問が飛び交い、有意義な研究交流の場となりました。

平成29年7月5日 平成29年度学長学術研究表彰受賞記念講演にて和田准教授が講演を行いました。

福島大学では、研究者を対象とする表彰制度として「学長学術研究表彰」を制定し、先進的又は独創的な研究を実施している研究者等の特筆すべき研究成果をたたえるとともに、その研究成果と研究内容を学内外に広めることにより、本学教員の研究意欲の向上、更なる研究の活性化及び科研費や共同研究費などの外部研究資金の獲得の推進に取り組んでおります。

日 時 平成29年7月5日(水)13時30分~16時00分
場 所 福島大学 経済経営学類大会議
講演テーマ 「魚類の生態特性に応じた放射性セシウム汚染実態の解明 ~福島県の漁業再開に向けて~」
和田敏裕准教授

平成29年6月26日 IERセミナー 2017年6月

日 時 6月26日(月)15:00-16:00
発表者 五十嵐康記研究員
演 題 Evaluation of radionuclide dynamics for re-zoning of ChEZ by establishing monitoring and modelling methodology
参加人数 15名

今年度第一回目のIERセミナーを、本棟で初めて開催しました。今年度4月から本研究所メンバーに加わった五十嵐研究員によるもので、最初に本研究所に来る前に取り組んでいた東南アジアの熱帯落葉樹林隊における熱、水、炭素循環の研究について発表を行いました。後半は、4月から取り組んでいるチェルノブイリでの研究について現状とこれからの計画について報告されました。IERのメンバーのほとんどが参加しているウクライナとの共同研究プロジェクト内容については、研究経過に詳しいウクライナ、ロシアの研究者から盛んに質問や意見があげられ、ポーツマス大学、コロラド州立大学から客員研究員として滞在中のメンバーも加わって活発な議論が交わされました。

平成29年6月18日 福島大学環境放射能研究所「施設見学会および研究紹介」を行いました。

先日竣工した環境放射能研究所で、主に福島大学近くにお住まいの方を対象に「施設見学会および研究紹介」を行いました。本研究所は住民の皆様のご協力のもとで研究活動を行っており、皆様に研究内容を知っていただきたく開催しました。今回約70名に参加いただき、研究員2名による講演と施設内の見学を行いました。

日 時 平成29年6月18日(日)10時~12時
場 所 福島大学環境放射能研究所 6階大会議室
研究紹介 「福島の野生生物への放射線量と健康影響に関する研究」
  トーマス・ヒントン 教授
「2011年の東電福島第一原発事故後の農業環境における放射性セシウムと内部被ばくについて」
 塚田 祥文 教授

平成29年6月16日 研究所本棟竣工式を行いました。

平成29年6月16日、研究所本棟竣工式を行いました。研究室・実験室の整備により、これまで以上に連携機関や共同研究機関との研究をより活発に進めることができるようになり、その成果が期待できます。
福島及び日本そして世界に貢献し、環境放射能の国際的先端研究拠点として発展できるよう、引き続き努力していく所存です。

平成29年6月5日 和田准教授が平成29年度学長表彰を受彰しました。

平成29年度学長学術研究表彰の表彰式が行われました。環境放射能研究所から和田敏裕准教授が受彰されました。受賞理由は以下のとおりです。

【業績名】
魚類の生態特性に応じた放射性セシウム汚染実態の解明:福島県の漁業再開に向けて(平成27年度日本水産学会水産学奨励賞受賞)

【業績内容】
本賞は、研究に精進し、将来の発展が期待される40歳未満の研究者に対して授与されるものである。受賞者の論文においては、栽培漁業対象種として重要な希少カレイ類の生態研究を精力的に実施し、栽培漁業技術の開発、向上に大きく貢献した点や、岩手県宮古湾をモデル海域として本種の好適放流手法を確立し、種苗放流の有効性を明確に示すなど、国際的にも高い評価を受けている。また、原発事故以降、福島県沖で採捕されたカレイ類を含む魚介類の放射性セシウム濃度が着実に低下している実態を示すなど、福島県や東北海域の漁業復興に大きく貢献した点が評価された。本受賞は奨励賞表彰に値し、今後より一層の活躍が期待される。

平成29年5月29日 国際協力研究プロジェクト『チェルノブイリ災害後の環境管理支援技術の確立』キックオフミーティングを開催しました。

福島大学環境放射能研究所が代表研究機関として本年度から開始する、国際協力研究プロジェクトのキックオフミーティングを、ウクライナ国キエフ市において開催しました。日本、ウクライナ両国の研究者、関係者が一堂に会し、本プロジェクトの取り組みをウクライナ国内に向け発信しました。
この事業は、地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)の環境・エネルギー部門 平成28年度(2016年度)採択事業です。

●日時:2017年5月29日
●場所:ウクライナ環境・天然資源省(ウクライナ国キエフ市)

主な出席者
・ウクライナ環境・天然資源省大臣 オスタプ・セメラーク氏
・ウクライナ環境・天然資源省立入禁止区域管理庁長長官 ヴィタリー・ペトルーク氏
・ウクライナ駐箚日本国特命全権大使 角 茂樹氏
・福島大学理事・副学長 小沢喜仁
・福島大学環境放射能研究所長 難波謙二
・科学技術振興機構(JST) 中静 透
・国際協力機構(JICA) 吉田早苗
・Vyacheslav Shestpalov : Presidium Advisor of NAS Ukraine
・Serhii Kiriev : Director of Ecocenter, Chernobyl

平成29年5月29日 UNSCEAR第64回年次総会サイドイベントにて招待講演を行いました。

塚田祥文副所長は、オーストリア国ウィーンで開催された「2017年UNSCEAR第64回年次総会」サイドイベントにて招待講演を行いました。2011年東京電力福島第一原子力発電所事故後の福島の農業環境における放射性セシウムと飲食物による内部被ばく線量について、講演を行いました。

平成29年5月23日 foRプロジェクト交付式が行われました。

福島大学では、「『21世紀的課題』が加速された福島での課題」の解決に結びつく研究を重点研究分野として指定し、研究費を重点配分する「foRプロジェクト」を実施しています。本年度は審査会を経て、3件の研究プロジェクトが指定され、そのうちの一つとして本研究所のヒントン教授を代表とする【原発周辺地域における放射線被ばくが野生生物に与える影響の解明】が選ばれました。foRプロジェクトの指定を受けたことで、さらなる研究成果を目指して、活動してまいります。

タイトル:原発周辺地域における放射線被ばくが野生生物に与える影響の解明
研究代表者:トーマス・ヒントン
共同研究者:難波謙二、和田敏裕、石庭寛子

平成29年4月25日~27日 ベルギーのブルージュでCOMETプロジェクトの最終ミーティングが行われました。

COMETは、COordination and iMplementation of a pan-Europe instrumenT for radioecologyの頭文字で、ヨーロッパを中心とした放射生態学のプロジェクトです。福島大学もメンバーとして参加しています。
塚田教授が「Fukushima Radioecological Observatory in Yamakiya」のタイトルで、川俣町山木屋地区の観測サイトの結果について報告しました。

また、和田准教授が「Spatiotemporal changes of radiocesium concentrations in marine fishes in Fukushima」のタイトルで、福島沖の海産魚類の放射性セシウム濃度の時空間分布と沿岸漁業の復興状況について報告しました。

このほか、以下3題のポスター発表を行いました。
塚田教授「Fukushima COMET Workshop in Iizaka, Fukushima」
青山教授「Long term behavior of TEPCO Fukushima NPP1accident derived radiocaesium in the coastal region of Japan and the North Pacific Ocean through the end of 2016: A review」
和田准教授「Radiocesium concentrations in freshwater fishes inhabiting ponds near the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant」

本プロジェクトは今回で終了しますが、今後も福島の長期的な観測が重要であることを多くの研究者が指摘していました。

ブルージュは水路に囲まれた美しい都市。今後の共同研究関する打合せも行い、有意義なミーティングとなった。

平成29年5月8日 ポーツマス大学から研究員が来所しました。

ポーツマス大学からAdélaïde Lerebours氏とMartin Devonshire氏が来所しました。約2週間程、和田准教授と共同研究を行います。


(左から)和田准教授、Devonshire氏、Lerebours氏

平成29年4月25日 スラブチッチ市創設30周年記念イベントで講演を行いました。

ウクライナ国スラブチッチ市創設30周年記念イベント「原子炉廃炉及び環境復興に関する国際会議『INUDECO』」にて、マーク・ジェレズニヤク特任教授が、チェルノブイリと福島の原発事故の研究成果及び今後の取り組みについて、内村等事務室長が震災及び原発事故後の福島県の復興状況について講演を行いました。

平成29年4月14日 IER Openセミナー「福島原発事故後の環境回復に向けた新技術の開発」

東電福島原発事故後、日本原子力研究開発機構と共同で福島の環境回復に関する研究を進めてきた米国ローレンス・バークレー研究所の村上(Wainwright)治子氏によるセミナーを開催しました。
講師:村上治子先生(米国ローレンスバークレー研究所)
日時:平成29年(2017年)4月14日 13:30から
場所:福島大学共生システム理工学類募金記念棟会議室