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研究所案内

所長あいさつ

塚田祥文所長
環境放射能研究所長
塚田 祥文
 

 2018年4月から福島大学環境放射能研究所長を務めることになりました。2011年の原発事故の後、2013年7月に環境放射能研究所が設立され、5年を迎えます。この間、皆様からのご支援・ご協力により、2017年2月に本棟が完成し、人員・設備とも充足いたしました。これまでは、科学的な見地から環境中における放射性物質の動きを解明することに取り組んできました。そして、得られた知見を皆様に還元すべく活動を行ってきました。事故から7年が過ぎましたが、未だ帰還困難区域が設定され自由な行き来もままならない地域が残ったままです。新たな視点での福島県における放射性物質の挙動の解明、更に日本・世界各地での人工・天然放射性物質の動態解明に向けて取り組んでいきたいと思います。加えて、放射線やその対策がもたらす環境への影響と言う、難しい課題が残されています。福島のような低線量・低線量率による長期間の放射線による影響の解明、人為的な関与が及ばなくなった環境における変化などを明らかにする必要があります。そのため、環境放射能研究所では、これまでの環境放射能動態研究の他に、新たな枠組みで新しい課題にも取り組んでまいりたいと思います。更に、人材育成に向け、環境放射能分野の教育にも取り組むべく、2019年4月に大学院の設立に向けて準備を進めています。地域に根ざした大学として、また、その成果を世界に向けて発信すべく活動を進めてまいります。

 今後とも、皆さんからの激励、ご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

 

設立の経緯と目的

 福島大学環境放射能研究所(Institute of Environmental Radioactivity:IER)は東京電力福島第一原子力発電所事故を契機として、平成25年(2013年)7月1日に設立されました。原子力発電所などの事故により放出された環境中の放射性物質の動きや環境への影響の解明は、国際社会の課題となっており、事故の経験と教訓を国際社会と共有し、長期にわたって研究していくことが、福島県に立地する本学が果たすべき責務と考えるからです。

 本研究所は、森林、河川、湖沼、海洋等の環境における放射性核種の動態に関する基礎的ならびに応用的研究を行うことを目的にしています。特に、現場に近いという特性を生かしたフィールド研究を中心に、5部門15分野を整え、さらにこれらの分野を横断・融合して実施される、6つのプロジェクトを立ち上げ研究を進めてきました。

 また目的達成のため、筑波大学、東京海洋大学、広島大学、長崎大学、福島県立医科大学、放射線医学総合研究所との共同運営を行うとともに、国内外の研究機関と連携しながら広く世界に開かれ、その英知を結集した環境放射能動態に関する先端研究拠点となることを目指しています。

 

沿   革

平成23年(2011年)3月東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故発生
平成24年(2012年)8月環境放射能研究所 第一回設置準備委員会
平成25年(2013年)3月文部科学省より国立大学改革強化推進補助金交付決定
平成25年(2013年)7月環境放射能研究所設立
平成26年(2014年)9月環境放射能研究所分析棟竣工
平成29年(2017年)2月環境放射能研究所本棟および試料保存棟竣工
外観1外観2

 

パンフレット

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(日本語版)