2017.1.27 南相馬市にて環境放射能研究所研究活動懇談会を開催しました。

  • 平成29年1月27日、第3回となる環境放射能研究所研究活動懇談会を南相馬市役所にて開催いたしました。
    本研究所は避難指示区域などをフィールドとして、各地方自治体の職員の方々や、地域住民のみなさまのご理解・ご協力のもと研究を行っています。
    今回は「新田川・真野川水系の現状」と題し、本研究所からだけでなく、福島県内水面水産試験場や国立環境研究所で行っている新田川、真野川、その流域での研究活動についても報告しました。
    「河川のセシウム濃度について、河川水中のセシウム137濃度の経年変化は予測値より低く、とくに除染が進んでいる上流の地点で低下が著しいことから、除染によって濃度の低下が促進されたと考えられる」「新田川・真野川水系に生息する魚類の放射性セシウム濃度は事故直後に比べて大幅に下がっている一方で、基準値を上回る個体も確認されたことから、今後もモニタリングを継続すべきである」等の発表をしました。
    研究者報告の後は質疑応答の時間とし、参加者から発表内容に関する疑問や提言など、活発な議論が交わされました。
  • ●日 時:1月27日(金)午後1時30分から午後4時30分
    ●場 所:南相馬市役所本庁舎2階
    ●発表者:
       和田敏裕(福島大学環境放射能研究所准教授)
       脇山義史(福島大学環境放射能研究所講師)
       森下大悟(福島県内水面水産試験場)
       鷹ア和義(福島県内水面水産試験場)
       林 誠二(国立環境研究所 福島支部 研究グループ長)